サマルカンド・ワイン工場に行く
ウズベキスタンはお酒が禁止とされているイスラム教なのに、ワインやビールを作っているという不思議な国でもあります。
なんでも、旧ソ連だった頃に宗教色を薄めるためにイスラム教の戒律を緩めたそうですよ。
旅の醍醐味は朝からお酒を飲むことだと思っているわたくしにはとってもありがたい!
サマルカンドにはワイン工場があり、テイスティングができると聞き行ってみました。
予約は不要
ガイドブックには要予約と書いてありますが、予約は不要で直接行って大丈夫のようです。
念のため、宿泊していたホテルのオーナーに予約が必要かを聞いたのですが、「営業時間内に行けばいつでも大丈夫!」と言ってました。営業時間は9:00~19:00のようです。
サマルカンド ワイン工場
ワイン工場があるのは新市街。ワイン工場のお隣には、地元の人が特別な日に来るというサマルカンドレストランがあります。
日差しが強いサマルカンドでは良質なブドウが採れるため、古くからワイン作りをしていたそう。今回訪れた工場は19世紀後半に操業を開始したんですって。
エメラルドグリーンのステキな建物が見えてきます。
工場へ入る車専用の門がブドウ柄でかわいい
テイスティングの場所は多分ここ…のはず。
看板も出ていないし、恐る恐る扉を開けた先には
ブドウを持ったシュールな人形。
ウズベキスタンではお店の前に「ウズベキスおじさん」の置物をよく目にするのですが、これも「ウズベキおじさん」なのだろうか?
よく見かけるウズベキおじさんは、片手にナン(ウズベキスタンのパン)やプロフ(ウズベキスタンのピラフ)を持っていることが多く、小さいものがお土産としても売られていて人気のようですよ。
この扉を開けると、リアルウズベキおじさんが出てきて、「テイスティング?」と聞かれます。(笑)
テイスティングの部屋の手前には小さな博物館スペースがあります。残念ながら工場見学はやっていないそうなので、見るところはここだけ。
この奥がテイスティングの場所。
中に入ると誰もいなく、私達だけでしたが、間もなくもう一人男性がテイスティングに来ました。
テイスティングは10種類。1人で全部は飲めないので、私たちは2人でシェアしました。
テイスティングの料金は1セット50000スム(¥650強くらい)。口直しの水とクラッカーが付いてきます。
テイスティングは1つ1つブドウの品種や糖度の説明をおじさんがしてくれて、「プリーズ!」の声がかかったらテイスティングします。
最初はやや辛口タイプのワイン3種、次は4種のスイートワイン(デザートワインとも言うそう)で、どんどん甘くなっていきます。 ウズベキスタンではこの甘いワインが好まれているそうです。
次は2種のコニャック 、そして最後は「ウズベクヨーメイシュ!(養命酒)」とおじさんが言っていた、漢方の入ったものでした(笑)
このウズベキ養命酒はメチャクチャ癖があって飲みづらいんですが、腹痛にめちゃくちゃ効くんですって。滋養強壮もあり元気の源らしいのですが、とにかく癖が強い。価格も1本¥500ほどで、ネタとしては良いお土産になるかもしれないです。
10種テイスティングし、ワインと養命酒だけは全部飲み干したのですが、コニャックだけはキツすぎて無理でした…。
どれを買おうか何度もテイスティングをしていたところ、団体客が入ってきました。
10人分用意するのが大変そう…。
団体客が着席する前に退散することにし、ワインは甘くないのが好きなので、最初の方に飲んだ3種のうちの赤と白を1本ずつ購入。後から来た男性も同じものを購入していましたね。
ワインはリーズナブルで、私が購入したものは1本45000スム(¥600弱くらい)
これまで日本でウズベキスタンワインを見たこともないですし、調べてみると通販でもほとんどが品切れ。東京・西荻窪にウズベキスタンワインを取扱いのあるバーがあるようです。
重いのがネックなんですが、もっと買ってこれば良かった!と後悔するくらい、美味しいワインです。
サマルカンドに訪れた際にはぜひこの工場でテイスティングして、自分の好みのワインに出会ってみてくださいね。
Samarqand Vinozavod
捕捉情報
ワイン工場内にはトイレがありません。
トイレはお隣のサマルカンドレストラン入り口前にあり、ここを利用して良いそうです。
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