国によって歳が違う?世界の年齢の数え方
国が変われば文化も違うしいろいろな不思議と面白い発見があります。
こちらは以前書きました、世界のラッキーナンバーの違いについて
日本では好まれない数字も、国によってはラッキーナンバーだったりします。面白いですよね。
今回は年齢の数え方について書いてみようと思います。
同じ誕生日なのに歳が違う?
旅先で数日しか誕生日が違わない韓国人の友人ができた時のこと。同じ歳のはずなのに、年齢が違ったんですよね。
「満何歳」とか、「数え年」って聞いたことありますよね。まさしくそれだったのです。
今の日本の歳の数え方は満年齢です。これは欧米諸国と同じ基準で、生まれて1年間は0歳です。
一方、数え年は生まれた時が1歳(お腹の中に居る時が0歳)という数え方で、戦前の日本でも数え年で年齢を数えていました。
今のように満年齢に変わったのは明治時代。
外国との交流が増え、満年齢にすることで外国との交流もスムーズになるといったことから、外国の基準と同じ満年齢に変えようと、明治6年に法律を制定したそうです。
また、若くなることで日本人の気持ちを明るくさせるといった理由もあったそうですよ。(笑)
満年齢と数え年の違いなのですが、
満年齢
生まれた最初の年齢は0歳で、翌年の誕生日を迎えた日から1歳。
数え年
生まれた時点で1歳で、翌年の正月(1月1日)に2歳になります。
この方法で計算すると、12月31日に生まれたとしたら、次の日に2歳になってしまいます。
満年齢に変わってくれて、本当に良かったと思います。(笑)
今でもお隣韓国や中国は「数え年」で年齢をカウントしています。ただ、ちょっとだけ違いがありました。
韓国の年齢
先にも書きましたが、韓国人の友人と数日しか誕生日が違わないのになぜ年上なんだろう?と思っていましたが、数え歳だったからです。
のちにその友人は日本に留学をしたのですが、「若くなる!」と喜んでいた事を思い出します。(笑)
韓国は儒教の国なので、年功序列の縦社会です。ですので、大抵の韓国人に出会うと年齢を聞かれます。
自分が上なのか下なのかで話し方も接し方も変わってくるので、年齢を知るのはとても大事な事なのだそうです。
また、「何年生?」といった聞き方をする方が多いです。私もいい大人なので、「今更何年生⁇」と、思ったのですが、学年の話ではなく、西暦何年生まれか?という事でした。
中国の年齢
中国も韓国と同じ数え年ですが、違うところは、歳が増えるのが「旧正月」という部分です。
そして同じく年齢を聞く時は、西暦何年生まれか?のパターンが多く、韓国とは違い「女性に年齢を聞くのは失礼」という感覚があるようで、執拗に聞いてくることはありません。(笑)
ここでちょっと旧正月について触れてみます。
旧正月とは
旧正月は旧暦のお正月なのですが、旧暦は太陰太陽暦(たいいんたいようれき)という、太陽の動きと月の満ち欠けで作られたもののため、毎年旧正月の日にちは変動します。
私たちの数え方である今の状態はたいようれき(たいようれき・グレゴリオ歴)は満年齢を制定した年と同じ、明治6年に改暦したそうです。
そのため1月1日がお正月となった訳なのですが、近隣のアジア諸国では旧正月が残っているところが多いですし、日本でも中華街や沖縄でこの文化が残っています。
思うに、最近の日本はハロウィンやらイースターやら。いろんな文化をイベントとしてやっている感があるので、旧正月という名のイベントが増えるのではないかなと思いますね。(笑)
ということで、年齢の数え方のお話でした。
ほんと、満年齢に制定されて良かった!と思うのは私だけではないはずです。(笑)
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