節分の謎 -節分は年に4回ある話-

節分
今日は2月3日の節分ですね。実は節分って1年に4回あるのをご存知でしたか?私は昨年の夏、ジャスコの食品売り場で「ドラえもん 夏の恵方巻き予約開始!!」と書かれたポスターに疑問を持ち調べてみたところ、この事実を知ったのでした…。

「季節の分かれ目」の節分

本来の節分は「季節の分かれ目」という意味らしく、立春・立夏・立春・立冬のそれぞれの前日が節分にあたるそうです。日本では春が1年の始まりとされているので、立春が重要視され、立春の前日、2月3日が節分という事で今の流れに至るようです。


桜

世界では入学式といえば9月なのですが、4月を1年の始まりとしている日本では入学式は4月。これも春は始まりの季節という事からですが、日本独自の文化だそうですよ。

節分は日本独自の行事

もともとは鬼を払う行事として中国から伝わったルーツがあるようですが、豆をまいて鬼を追い払い、その豆を食べて無病息災を願うという習慣は日本だけなのだそうです。


なぜ鬼なの?


はてな

鬼は邪気や厄の象徴とされていたそうです。災害、飢饉、病などの形に見えない出来事は「鬼の仕業」と考えられていたそうです。

昔は穀物や果物には邪気を払う霊力があると考えられており、豆の炒った時の音が魔除けになると言われていたことから、豆まきが始まったという説もあります。

恵方巻きも加わった節分

いつの日からか豆よりも主流になってきた恵方巻き。

こちらも歴史は古く、江戸時代に豊臣秀吉の家臣、堀尾吉晴が巻物のようなものを食べ出陣し、戦いに勝ったことから縁起が良いとされた説と、明治時代に大阪商人が商売繁盛祈願で始まった説もあるそうです。

ゲン担ぎで、良いことは全部やっておこう的な流れもあるのかもしれませんね。


そもそも恵方ってなんでしょう?


はてな

恵方は歳徳神(としとくじん)という神様がいる方向なのだそうです。歳徳神は陰陽道でその年の福得をつかさどる神様です。毎年変わる方角はその年の干支の十干(じっかん)によって決まるそうです。

十干とは
古代中国で考えられ、日本に伝えられた。十二支と合わせて干支(かんし、えと)といい、暦の表示などに用いられる。五行に当てはめて、2つずつを木(もく、き)・火(か、ひ)・土(と、つち)・金(こん、か)・水(すい、みず)にそれぞれ当て、さらに陰陽を割り当てている。日本では陽を兄、陰を弟として、例えば「甲」を「木の兄」(きのえ)、「乙」を「木の弟」(きのと)などと呼ぶようになった。「干支」を「えと」と読むのは、この「兄弟」(えと)に由来する。
wikipedia

なんだか難しい….。こうも書いていました。

十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類から

これは見たことありますよね。読み方は甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)。この10種類それぞれに恵方が割り当てられているそうです。

丸かぶりは海苔業者の営業戦略


恵方巻き

本来の恵方巻きは「丸かぶり」というものは無かったそうです。大阪の海苔問屋協同組合が売り上げの下がる1月、2月に販促活動をするためだったようで、「丸かぶりしなくてはいけない」というものではないそうです。

また、名前も「節分の巻きずし」や「丸かぶりずし」と呼ばれていたものを「恵方巻き」という名として広めたのがセブンイレブンなんだとか。

キュートラ1号
大人の事情……

さいごに

いかがでしたか?諸説ありますが、歴史あり、大人の事情もありの節分。

冒頭にも書きましたが、昨年は「夏の恵方巻き」が販売されていましたので、いずれは年に4回恵方巻きが売られる日が近いのではないかと思います。

春の節分に食べ損ねても、年に4回あるから大丈夫ですね!!

全然関係ないのですが、「鬼」と聞くといつも思い出してしまう曲があります。恵方巻きを食べている最中は頭の中にこの曲が流れます。よかったらどうぞ(笑)



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