カックー遺跡は異次元の絶景!2500基の仏塔が並ぶ神秘の世界

今回のミャンマー旅で一番楽しみにしていたのが、カックー遺跡です。
2000年に外国人にも一般公開された比較的新しい観光地で、約2,500基ものストゥーパ(仏塔)が立ち並ぶ、ミャンマー屈指の絶景スポットとして知られています。
カックー遺跡とは
カックー遺跡の周辺には現在もパオ族とシャン族が暮らしています。
12世紀、アウランスィードゥー王が両民族の各家庭に一基ずつストゥーパを寄進するよう命じたことが始まりとされ、現在ある数千基のストゥーパはパオ族とシャン族の共有財産となっています。
遺跡はパオ族の居住地域にあるため、現在もパオ族が管理しています。年に一度のお祭りでは、パオ族とシャン族が協力して運営する姿も見られるそうです。
カックー遺跡への行き方
2020年2月時点では、カックー遺跡へ行く方法はタクシーをチャーターするのが一般的でした。
ツアー会社で手配するのが一番簡単です。
宿泊地によって料金は変わりますが、インレー湖観光の拠点となるニャウンシュエから向かう人がほとんどでしょう。
私もニャウンシュエから出発し、何軒かツアー会社で料金を確認しましたが、どこも同じ料金でした。
2020年2月時点の料金は、1台チャーターで45,000チャット(約3,430円)。
車はトヨタのセダンタイプで、4人乗車は可能ですが、片道約2時間かかるため2~3人で利用するのが快適だと思います。
ワゴン車を手配して人数を集めれば、さらに費用を抑えることもできます。
ガイドは必要?
以前はパオ族またはシャン族のガイド同行が必須でしたが、現在はガイドなしでも見学できます。
とはいえ、歴史や文化について詳しく知りたいならガイドを付けるのがおすすめです。
ガイドを希望する場合は、タウンジーにある窓口で入場料とガイド料を支払います。
タクシーを手配する際にガイドもお願いしておけば、窓口へ立ち寄ってくれます。

朝8時頃にホテルを出発し、山道を約2時間。
すると、遠くに無数のストゥーパが見えてきました。
私たちはガイドなしで訪れましたが、この日はガイド付きの観光客が多く、説明がしっかり聞こえてきたので、思いがけず遺跡について知ることができました(笑)。
ちなみにガイド料は5USドル(同額のミャンマーチャット払いも可)でした。
ちょっとアバウトな料金設定

こちらがカックー遺跡の正面入口です。

ここもパゴダ(仏塔)なので、この先は裸足で見学します。
靴は入口で脱ぎますが、気になる方は袋を持参して持ち歩くと安心です。

門をくぐってすぐ右手にある受付で入場料を支払います。

料金は3ユーロ、または3USドル。
3USドル:約320円
少しだけドル払いの方がお得でした。
なぜ同じ「3」なのかは分かりませんが、このアバウトさも東南アジアらしくて嫌いじゃありません(笑)。

2人分の6ドルを10ドル札で支払うと、お釣りもドルで返ってきました。
ドローンの持ち込み・飛行は禁止

カックー遺跡だけでなく、当時はミャンマー全土でドローンの持ち込み・飛行が禁止されていました。
空港で没収される可能性があるほか、遺跡周辺には銃を携帯した警備員もいます。
旅行中にトラブルにならないよう、ドローンは持ち込まないようにしましょう。

それでは、カックー遺跡を歩いてみます。
カックー遺跡の写真スポット

まず訪れたいのが、入口から右手にある小さな池です。

この池は草花へ水をまくための貯水池で、魚も泳いでいました。
見た目はあまりきれいとは言えませんが、水面にストゥーパが映り込むため、人気の撮影スポットになっています。
さっそく挑戦してみました。

確かに映り込みはするものの、魚が泳ぐたびに水面が揺れ、葉っぱも浮いているので意外と難しい……。
何枚も撮り直して、ようやく納得できたのがこちら。

天気や風、人の位置にも左右されるので、ベストショットを撮るには少し根気が必要です。
ストゥーパの色と形にも注目
カックー遺跡のストゥーパには3つの色があり、それぞれ意味が込められています。
全体的には茶色っぽく見えますが、実際は赤色で「勇気」を表しているそうです。
白は「誠実」、金色は「裕福」という意味があります。

こちらは白いストゥーパ。

金色のストゥーパは、ひときわ目を引く輝きでした。
さらに見上げてみると、ストゥーパは少しずつ形が違います。

これはパオ族とシャン族、それぞれのストゥーパの違いによるものだそうです。
2つの民族のストゥーパは入り混じっていますが、大まかには入口側がパオ族、反対側がシャン族のエリアになっているとのこと。
ガイドは付けませんでしたが、近くで説明していたガイドさんの話が聞こえてきたおかげで、思いがけずカックー遺跡について詳しく知ることができました(笑)。
その中でも、特に印象に残った話がありました。
パオ族に伝わる不思議な伝説
カックー遺跡の奥には屋根付きの本堂があります。
そこにひっそりと祀られているのが、パオ族の祖先とされる「アーキミスト」と「ドラゴン」です。

左が父・アーキミスト、右が母・ドラゴン。
「名前が逆じゃない?」と思いましたが、アーキミストは人間で、母親が竜という設定です。
この時点ですでに気になる話ですが、ガイドさんの説明(聞こえてきた内容)をまとめると、こんなお話でした。
パオ族の伝説
昔々、ドラゴンは人間の女性の姿になって地上へ降りてきました。
そこで人間のアーキミストと恋に落ち、二人は結婚して洞窟で暮らします。
ある日、アーキミストが狩りから戻ると、妻は眠っている間にドラゴンの姿へ戻っていました。
初めてその姿を見たアーキミストは驚き、洞窟を去ってしまいます。
目を覚ましたドラゴンは、自分が正体を知られ、夫がいなくなったことを知りました。
その頃、ドラゴンは身ごもっていましたが、地上で生きることを諦め、二つの卵を産み落とします。
卵は寺院の僧侶に託され、大切に育てられました。
やがて卵から二人の男の子が生まれ、その子どもたちがパオ族の祖先になったと伝えられています。
これで物語は終わりです。
「その後は?」と思わず聞きたくなる終わり方ですが、パオ族という名前は、この伝説に由来しているそうです。
オ → 殻をむく
という意味なのだとか。
つまりパオ族は「竜と人間の子孫」ということになります。
……とはいえ、生まれたのは男の子2人。
その後は人間同士で代を重ねていくことになるので、竜の血は1/4、1/8、1/16、1/32……とどんどん薄まっていく計算に。
「今となっては、もう竜の要素はほとんど残っていないのでは?」
そんな夢のないことを考えてしまったのでした(笑)
ガイドは付けませんでしたが、あちこちから聞こえてくる他のグループのガイドさんの説明だけでも十分楽しめました(笑)。
午前中はほとんど風がありませんでしたが、午後になると少しずつ風が吹き始め、ストゥーパから涼やかな音色が聞こえてきます。
暑い中で聞こえてくる涼やかな音色は、まるで風鈴のよう。
この音を聞くだけでも、「来て良かった」と思える場所でした。

カックー遺跡に住み着いた猫たちも、のんびりとした時間を過ごしています。
ゆっくりと流れる時間と、どこまでも続くストゥーパの景色。この空気感こそが、カックー遺跡の一番の魅力なのかもしれません。
ミャンマーを訪れる機会があれば、ぜひ足を運んでほしいおすすめのスポットです。

ただし、裸足で歩くので足の裏はこんな感じに(笑)。
気になる方は、ウェットティッシュを多めに持って行くことをおすすめします。
タクシーは1日チャーターしていたので、帰りはニャウンシュエにあるワイナリーへ寄り道。
その様子は次回紹介します。










