インレー湖ボートツアーは行った方がいい?
インレー湖はミャンマーで観光地、リゾート地としても有名な場所です。湖畔にはリゾートホテルが立ち並び、バケーションを楽しむ外国人。湖の奥に行くと今でも水上生活をおくる民族が住んでいるというエリアです。
リーズナブルなホテルが立ち並ぶニャウンシュエからもインレー湖のボートツアーがたくさん出ていて、このツアーが観光の目玉です。
ツアーの料金や時間
ツアー会社や個人営業のボートがあり、1日ツアーの場合は基本的にはほとんど横並び料金。ちょっと安い料金のツアーはブランケットが付いていなかったりします。
1日ツアーに参加するなら
この地域は朝晩が寒く寒暖の差が激しいです。1日ツアーは朝からスタートしますので、寒い中ボートを飛ばして行くわけですから、ブランケット付きがおすすめ。
ツアーは1日、半日もあり午後から出発など個々に合わせられるので、気が向いたら今から出発!なんてのも可能。東南アジアのこういうところが好きなんだよなぁ。
私たちは1日ツアーに参加。料金は1人10000チャット(約¥760)でした。※2020年2月時点での平均的な相場です。
インレー湖ツアースタート
宿泊したホテルはボート乗り場の目の前だったので、ボートまでは1分かからず。乗り込んですぐボートが動き出し写真を撮る暇もなかった…。
決してキレイとは言えない川の水を進むこと30分程でインレー湖に入りました。
インレー湖伝統漁
最初の観光ポイントは、ボートから見る湖での伝統的な漁の見学です。
この漁は朝からのツアーじゃないと見れないと聞いていましたが…
明らかに漁してないし。
ボートが近づくとポーズをとってくれたので、たぶん観光撮影用の漁師さんではないかと思われます。(夕方の帰り道も居たし)
この大きなカゴで魚を獲るらしいけど、ガチで獲ってる漁師さんはすっごく遠くにいました。(笑)
次は水草エリアに突入。水も澄んでキレイです。水草はサラダとして食べられるご当地グルメの1つかもしれません。レストランでいただきましたが、ミャンマーは脂っこい食事が多いのでさっぱりして美味しかったです。
こちらの水草漁師さんでガチの方。(笑)
器用に足で舟をコントロールしている姿は間近で見ると更にすごい!
漁師さんの近くを通過する時はエンジンを切りゆっくりと進んでくれます。漁エリアを抜けると次のポイントに。
水上生活を送っているエリアに入ると、電線が見えてきました。
電柱が木でできているのがすごいな。
1つ目の観光スポットに到着。ここからはショッピングが好きな人は楽しいエリアじゃないかなと思います。
シルバー工房
伝得的な民族のシルバーアクセサリーを製造販売している工房です。
職人さんたちが1つ1つ丁寧にシルバーを加工している様子が見られます。
が…ゆっくりこの工程を見たいのに、シルバーを販売したいお姉さんがいっぱい話しかけてくるので集中できず。
とりあえずザッとシルバーアクセサリーを見学しましたが、特に欲しいデザインもなく。
お姉さんには「ミャンマー文字のピアスだったら欲しかった!今後作って!」とリクエストしておきました。(笑)
余談ですが、昔バンコクでタイ文字アクセサリーの専門店で、タイ数字のピアスを発見。ワタクシ好きな数字が9なのですが、タイのラッキーナンバーは「9」。これに勝手に運命を感じ購入。(笑)ミャンマーのラッキーナンバーも9なので、今後ミャンマー文字のピアスが売ってたらガチで買います!
▼こちら世界のラッキーナンバーについて書いた記事です。
シルバー工房を後にすると、ボートの操縦士さんがこの道を行くとマーケットがあって首長族のエリアに入るよ!と教えてくれたルートへ進みました。
マーケット
マーケットではミャンマーの伝統衣装ロンジーをはじめ、Tシャツや民芸品、アクセサリーもたくさん。
インレー湖の漁師さんの置き物。キュートラ母が食いついて買いそうになりました。その場では欲しくなるんだけど、帰ったら「何でこれ買ったんだろ…」ってあるあるですよね。どう考えても家のインテリアには合わないので阻止。(笑)
ここにもピッカピカのパゴダがありました。ものすごく茶色の水質ですが、パゴダとカラフルな舟が並ぶとキレイでした。
アクセサリーもたくさんありましたが、基本アクセサリーしないのでスルー。首長族の置き物が目立ちはじめたのでエリアに入ったようです。
首長族エリア
日本でスマホが導入され始めた頃でした、まだまだガラケーの多かった時期にタイの首長族の村に行ったことがあります。タイの首長族の皆さんはスマホを皆持っていて、夕方5時になるとお迎えのバスに乗って帰っていくシュールな様子を見たことがあります。(笑)日本はスマホもシムフリーもホントに遅れているんだよなぁ。
ミャンマーの首長族も観光撮影用の人達なので、織物をしている人もモデルさんですね。
今回は首長族の歴史のお話を聞かせていただきました。
首長族のはじまり
ミャンマー、タイはお隣同士。同じエリアに暮らす首長族。この地域は昔虎がたくさん生息していました。虎に襲われることが頻繁にあり、身を守るためにリングを付けたのが始まりです。首の他にも手首や足首にもリングをつけます。
なんて野暮な事を思ったキュートラなのでした。
首につけるリングは年齢で決まっているそうで、9歳から14個、19歳で19個、24歳で25個になり重さは6キロもあるんですって。
と、また野暮な事を思ったのでした。(肩が凝るとか痛気持ちいいって感覚は日本人だけだと何かで見た。)首のリングは観光客が装着できる半分にカットされているものがあり、(後ろを紐で縛るタイプ)装着して首長族の方と一緒に撮影できます。
ちょうどコロナが日本に上陸しはじめた時期でもあったので観光用の首長リングはやめておきましたが、タイでは聞けなかった首長族のお話も聞けたし楽しかったです。
こちらにもロンジーやアクセサリーが売っていて、首長族のリングも購入可能です。日常で虎に襲われることはないので買いませんでした。
ボートに戻り次の目的地に向かいます。
蓮布工房
こちらはとっても珍しい、蓮の繊維を使って織る布の工房です。
蓮をカットし引っ張ると繊維が出てきて、それをねじってつなげていく気が遠くなるような作業。
職人さんの手捌きはいつまでも見入っちゃう。
先程の繊維を紡いで糸に
こちらは柄を作る作業だそうです。黒色の部分は糸が染まらないように結んでいる部分で、染色後乾かして結んだ黒色の糸を外し織り上げると柄になるんですって。
柄作りはスマホを見てやっていました。現代的ですね。(笑)
染色した糸を広げる作業で行ったり来たり。こちらは体力がいる作業です。
最後は織り上げる作業です。こちらも1日に編めるのはわずからしく、完成するには数ヶ月かかるみたい。
男性用のロンジーはチェックのような模様で、女性のロンジーよりも短期間で作れるそうです。
蓮布を触らせてもらうと、しっとりとした触りごごちでシルクよりも滑らか。シルク製品もお高めですが、これだけ手間をかけた布なので、もちろんお値段もシルク以上に高いです。
大きな蓮布は高いので、比較的リーズナブルなスカーフを勧められたのですが…ワタクシ首に何かをつけるのが苦手でして、ネックレスもマフラーもしない派。当然スカーフも使わないので買いませんでしたが、本当にクオリティが高い製品なので、スカーフをする方ならシルクより断然オススメ!(買ってないけど!)
ランチタイム
レストランはあらかじめ提携しているであろう場所に案内されました。まだギリコロナの影響が無かった時期だし、ベストシーズン中のはずなのにこのお店は閑散としており、ものすごく広い店内に私たちの他に2組いるだけでガラガラ。
メニュー表(撮るの忘れた)にはたくさんのメニューがあり、観光地なので英語の表記もされていました。たくさんありすぎて選ぶのに時間がかかってしまいましたが、いざ注文すると…
「今日はそのメニューありません。」
「それもありません。」
それからいくつか聞いてみてもどれも無いのです。仕方ないので
食べてみたかったメニューの中でこの日あったのはパイナップル入りの野菜焼きそば。
他の2組のお客さんは何を食べているのかな?と覗いてみると、パイナップル入りのお肉の焼きそばでした。もしかして、今日は(いやいつも?)焼きそばしかないの?焼きそば専門店でも無いし、味も可もなく不可もなく。
ミャンマービールと美味しくいただきましたが、閑散としている理由は「焼きそばしかないから」かもしれませんね。
軽くお腹も満たしたし、最後の目的地のパゴダへ向かいます。このツアーにはタバコ工房見学も含まれているのですが、タバコや葉巻の匂いが苦手なのでここは飛ばしてもらいました。
パゴダに向かう途中で川を泳ぐ牛に遭遇。牛って泳げるんだ…。
水上生活を送っている人たちが利用する橋は渡るのにドキドキしそうです。
ファウンドーウーパゴダ
インレー湖最大の規模のファウンドーウーパゴダに到着しました。
ミャンマーではいくつかのパゴダに行きましたが、パゴダの外には犬、中には猫がいることが多かったです。
暑い日差しの中寝る犬に対して、
ひんやりした寺院で悠々と寝ている猫。犬は外、猫は内ってルールでもあるのだろうか?
ファウンドーウーパゴダには面白い仏像があると聞いていました。パゴダの中心に行くとたくさんの人がいました。
皆こぞって撮影しているこちらが仏像。
実はこちら信仰のために寄進した金箔を貼られ続けた結果のお姿なのだとか。仏像というより鏡餅みたいです。今現在でも貼られ続けているのでますます巨大化していくことでしょう。この金箔は観光客でも貼ることができますが、宗教上男性しか触ることができません。
若いお坊さんがたくさん来ていたのですが、修学旅行みたいな雰囲気で、タブレットやスマホで寺院内を撮影したり、記念撮影をしている姿を見ました。
寺院の裏側に行くと水上畑が見える場所があります。水田ではなく水上畑です。ここで作られているのは…
日本ではトマトを甘くするために水分を与えず過酷な環境で育てたりしますが、ミャンマーのトマトは甘くなく、酸味もあり食感もサクサク。ミャンマーの代表料理に、グリーントマトを砕いたピーナッツにピーナッツ油など独自のブレンドで作る和物のようなトマトサラダがあります。ここはそのトマトの産地であり、トマトサラダは郷土料理のようなもの。トマト嫌いじゃなければぜひ挑戦してみてください。
おもしろい栽培方法も見学できたので、夕暮れの暑くも寒くもないちょうど良い温度の中、ボートで風をあびながらニャウンシュエに戻りました。
まとめ
個人的にはこういう感じのツアーは経験があるので、カックーに行く方をオススメしたいところですが、この料金(¥1000しない※2020年2月時点)でこのボリュームですので、お得なツアーだと思います。できればインレー湖ツアー+カックーに行く時間は確保した方が良いかと。
世界遺産になったバガンでは気球に乗るツアーが代表ですが、インレーでも始まったそうですよ。
この状態(コロナ)が落ち着いたらぜひぜひ行ってほしいエリアの1つです。
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