黒くてうまい日本一の絶品駅そば-音威子府そば-
駅そばといえば、駅構内の立ち食いそば・うどん。ダシの香りが良くて思わず食べたくなってしまいます。今回はその「駅そば発祥」とも言われる、音威子府そばについてご紹介したいと思います。
音威子府村ってこんなところ
読み方は【おといねっぷ】この地に流れる大きな川、天塩川と音威子府川が合流する地点が泥で濁ることから、アイヌ語の「オ・トイネ・プ」(※河口の濁っている川という意味)が由来といわれています。
音威子府村は道北と呼ばれる北海道北部のエリア、上川地方の中で北にある小さな村です。
昔は鉄道の村として栄えていましたが、少子高齢化、滞在型の介護施設がこの村には無いため、高齢者やその家族が村を離れていってしまっているそうです。
現在の人口は1000人以下で、北海道で一番小さな村と呼ばれています。
音威子府村は寒暖の差が大きく、北海道内有数の特別豪雪地帯でもあります。
音威子府そばの歴史
歴史は古く90年以上。当時あった天北線という路線の分岐駅が音威子府でした。乗り換えのお客さんが駅のホームで食べられるものとして出し始めたのが音威子府そばです。
駅そばの発祥ともいわれ、全国の鉄道ファンにもその名が知れわたり、日本一美味しい駅そばとして有名になりました。
1989年に天北線が廃線になり、徐々に人口が減り、たくさんあったお蕎麦屋さんも無くなっていったそうです。現在は駅にある常盤軒と道の駅内の麺屋一ふじ、一路食堂でいただくことができます。
音威子府そばの特長
このそばは黒いのが特長。この黒さの正体は蕎麦の甘皮です。甘皮まで挽いて入れる「挽きぐるみ」という製法で作られるため、蕎麦本来の味と香り、甘皮にある栄養価全てを閉じ込めています。そばは色だけではなく味も濃いので、どんなトッピングでいただいても蕎麦の味がしっかりするのが魅力の蕎麦です。
音威子府そばが食べられるお店
常盤軒
JR音威子府駅内にある常盤軒が一番有名なのではないかと思います。今でもたくさんの鉄道ファンの方やお蕎麦ファンの方達がたくさん訪れるお店です。立ち食いそばですので席はありませんが、駅舎内のベンチでいただくことができます。風情があっていいですね。営業時間は短く、売切れ次第終了しますので、お店に行くならお早めに!
麺屋一ふじ
道の駅おといねっぷ内にあるこのお店は、辛い味噌(赤ラーメン)が人気ですが、音威子府そばもいただくことができます。
一路食堂
音威子府そばを製造しているのが畠山製麺です。その畠山製麺が経営するのが一路食堂です。
画像元 一路食堂
一路ではオンラインショップもやっているので、音威子府まで行けない方はこちらから購入できますよ。
http://kuroisoba.shop-pro.jp/
おすすめは紙巻き生そば。こちらは音威子府村とオンラインショップのみでの販売です。
https://drive.google.com/open?id=1s3oHMRKKa-QtIxjsMSgCRoXxaGb-cr31&usp=sharing
小さな村ですので、難しくはないと思いますが、こちらに3店舗の地図を載せておきます。
札幌でも食べられます
一路食堂の姉妹店が札幌にあります!
居食処 一路
和食をメインに、珍しいクエ鍋や地元の鮮魚をたのしめる小料理やさんです。こちらの女将が一路食堂の娘さんですので、音威子府そばをいただくことができるんですよ。〆としても人気があるそうです。
一部のスーパーでも販売しています
袋タイプの生そばも一部のスーパーで販売しています。
http://hatakeyamaseimen.kuroisoba.com/shop.html
こちらもとてもおいしいのですが、紙巻き生そばの方が個人的にはおいしいかなと思います。
なんといっても1番のおすすめは音威子府でいただくことだと思います。小さな村ですので、特別な見どころがあるわけではありませんが、夏はパークゴルフやキャンプ場、秋には紅葉、冬はスキー場と自然を感じる場所がたくさんあります。
大自然のきれいな空気と水でつくられるそばは、現地で食べるのが一番!ぜひ機会がありましたら音威子府村へ訪れてみてください。
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